【菓子】「草加せんべい」値上げ、「ハッピーターン」など外国産米比率アップ…コメ高騰で米菓も苦境
1・4倍に高騰
コメの価格高騰で商品を値上げした「豊田屋」(16日、埼玉県草加市で)
「草加せんべい」を製造・販売する埼玉県草加市の豊田屋は、1袋8枚入りの「特選堅焼」を1000円で販売している。昨年10月までは800円だったが、値上げしたという。
原料の加工用米は国産にこだわる。ただ、今年4月の値段は1キロあたり290円ほど。2年前は200円程度だったといい、約1・4倍に高騰したことになる。3代目の豊田重治さん(79)は「今後どうなるのか」と表情を曇らせる。
「加工用」「小粒」上昇
米菓やみそなどの加工食品には、加工用として育てられたコメのほか、小粒だったり割れたりして主食用に適さなくなった「特定米穀」なども使われる。
特定米穀は価格の安さが利点だったが、主食用米の高騰とともに価格が上昇。全国米穀工業協同組合(東京)によると、通常は1キロあたり200円を超えないが、今年4月中旬の取引会では約290円になった。
農林水産省が今年1月末時点でまとめた調査では、2025年産米に関する農家の作付け意向は、主食用米が128・2万ヘクタールで前年比2・3万ヘクタール増だった。一方で、加工用米は4・7万ヘクタールで同0・3万ヘクタール減だった。背景には、主食用米の高騰に伴う転換もあるとみられる。
外国産1割→6割
米菓製造が盛んな新潟県でも、メーカー側が対策を進めている。
栗山米菓(新潟市)では、原料に占める外国産米の割合が3年前には1割だった。しかし、徐々に引き上げ、現在は6割になっている。櫛谷文則生産本部長(56)は「外国産の比率を上げないと価格を抑えられない」と話す。それでも、昨夏には主力の「ばかうけ」を約6%値上げした。
「亀田の柿の種」「ハッピーターン」などを製造する亀田製菓(新潟市)も、外国産米の比率を高めている。コメ不足でも安定して商品を供給できるようにするためだ。岩塚製菓(長岡市)は地元の農家やJAと連携して国産米を確保する。(以下ソースで
4/30(水) 15:01配信 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/76b97aa336029ce7c51a1dc037d0a7b5d20a8276
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