【YouTube】「頭金ゼロでアルファード買えた」動画の人気拡大、「残クレ」に潜むお落とし穴…トラブル相談も多発

1: 2025/07/06(日) 19:41:05.55
自動車の購入の選択肢として広がる「残クレ(残価設定型クレジット)」をテーマに、J-POP調やラップ調で歌う動画が今、YouTubeなどで注目を集めている。

収入が多くなくても高級車に乗れるという「夢」にともなうリアルな「あるある」がコミカルに歌われ、カーライフに関心のある若い世代を中心に広まっている。中には再生数500万回を超えるものもある。

「残クレ」とは、車両価格の一部(残価)を契約時に据え置き、残りを分割で支払う仕組みだ。月々の負担が軽くなることで、新車をより手軽に入手できると注目されている。

しかし一方で、「こんな契約だとは思わなかった」「返却時の条件が厳しすぎる」といった相談が全国の消費生活センターに寄せられており、慎重な利用が求められる。

「安く買える」と思っていたのに、返却時に追加費用を請求されたり、強引な契約を迫られたりするなど、夢と現実のギャップに苦しむ人も少なくない。(弁護士ドットコムニュース編集部:猪谷千香)

●「残クレアルファード」動画がバズる
YouTubeで「残クレアルファード」などのタイトルで投稿された楽曲動画が人気だ。2カ月ほど前に投稿された動画が話題となり、同様のコンテンツが次々と生まれている。

これらの動画では、残クレを利用することで月々の支払いを抑えつつ高級車に乗れる「華やかな」カーライフが描かれる。

一方で、返済やガソリン代の負担で生活費が圧迫される現実や、契約満了時に条件を満たせず、追加負担が発生する厳しい現実も歌われている。

こうした動画は「アルファード」だけでなく、「ヴェルファイア」「レクサス」など、ほかの高級車にも広がっている。

●残クレの仕組みと注意点
残クレとは、車両価格から「残価」を差し引き、残額を分割して支払う仕組み。トヨタ公式サイトでは、以下のようなメリットが説明されている。

・月々の返済額が少なく支払いの柔軟性が高い
・契約と車の購入手続きをスムーズに進められる
・ライフスタイルに合わせて完済前に乗り換えられる

こうした「手軽さ」から、特に若い世代に広がっている。日本自動車工業会の調査(2019年)によると、残クレ利用者の約4割が20代以下で、高価格帯車購入層の3割弱が利用していた。

ただし、メリットばかりではない。

契約期間は一般的に3?5年で、契約満了時には自動車を返却する必要がある。返却時には、事故歴がないこと、走行距離が規定内であることなど、条件を満たさない場合は差額の支払いが必要になる。

トヨタの公式サイトでは「1カ月あたりの走行距離制限が設けられている場合があります。超過すると追加料金が発生するため、長距離移動を頻繁に行う方は注意が必要です」と説明している。

さらに残価にも金利がかかる点には注意が必要だ。車を返却せずに乗り続ける場合は、残価を一括または再クレジットで支払って買い取ることになるが、その際もまとまった資金が必要になる。
●「残価クレしか選べなかった」戸惑いの声
残クレ、購入のハードルを下げる一方、契約内容が複雑でトラブルも少なくない。弁護士ドットコムニュースが取材したところ、国民生活センターには以下のような相談が寄せられていることがわかった。

【残価設定が高額だった】

ある消費者は、軽自動車の購入時に「新古車と同じ価格で新車が買える」と営業担当に説明された。「早く車がほしかった」とのことで、その場で契約を結んだ。ところが後日、家族に契約書を確認してもらったところ、5年後に残価を支払って買い取るか、車を返却しなければならない「残クレ」契約の内容だった。「残価設定が高額で、そうした説明が一切なかった」としてトラブルになった。

弁護士ドットコムニュース編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/e489f1dad89264a7a689be0a6cd4fa1b0fd48dc5?page=1
>>2に続く


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