九州で新米の出荷が本格化、買い取り価格の目安は大幅上昇…福岡県産は「5キロ5000円近くで推移しそう」

1: 2025/09/02(火) 11:45:59.53
 九州各地で2025年産米の出荷が本格化してきた。10月に向けて新米の流通が広がっていく一方、JAが農家から買い取る価格の目安となる「概算金」は、昨年来のコメ不足を受けて大幅に上昇している。店頭価格が前年を大きく上回る事例も出ており、今後も高値が続くとの見方が強まっている。

 JA福岡市では1日、今シーズン最初となる新米の出荷前検査が行われた。福岡市内の倉庫に搬入された約20トンについて、JAが色や形、水分量などの項目で品質を確認した。猛暑の影響はあったが、適度に雨が降ったことから品質は良好という。今週末にも店頭に並ぶ予定だが、担当者は販売価格の見通しについて、「全国的な高騰の影響で昨年より高くなるのは間違いない」と説明した。

 コメの価格の指標となる概算金については、JA以外の企業との集荷競争をあおるなどとして非公表とするJAが多い。公表されているケースでは全国的に大幅高の様相となっており、JA全農長野は25年産コシヒカリの概算金(60キロ・グラムあたり)を2万8240円と、前年の1・7倍に引き上げた。JAおおいたも、出荷時期が早い「早期米」のコシヒカリを約1・7倍の3万360円とした。

 すでに店頭価格にも反映されている。ドラッグストア大手のコスモス薬品では、宮崎、千葉県産の早期米を、前年の同時期より約2000円高い5キロ4000~4500円程度で販売している。福岡県内の米穀店主も「県産の新米は5キロ5000円近くで推移しそうだ」とみており、新米価格の行方が注目される。

読売新聞オンライン
2025/09/02 09:33
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20250902-OYTNT50007/


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