【朗報】ヤフオクとフリマ、新作ゲームは定価超え出品を禁止 11月13日から実施
LINEヤフーは11月6日、「Yahoo!オークション」及び「Yahoo!フリマ」にて適用される「新作ゲームソフトの定価以上での販売禁止」に関するガイドラインを発表しました。
11月13日から適用されるこの措置は、ゲームカテゴリにおいて発売日から1か月間、新作ソフトの「メーカー希望小売価格(定価)」を超える価格での出品を禁止するというもの。転売による価格高騰やユーザーが正規価格で購入できない状況への対応策として注目されています。
■ 制度概要と対象範囲 違反にはアカウント停止措置も
発表によると、禁止対象となるのは「2025年11月13日以降に発売される新作ゲームソフト」で、「発売日から1か月間、定価を超える価格での出品が禁止」されます。ただし法人や個人事業主が運営する「オークションストア」による出品は対象外。
出品時には、「開始価格」もしくは「即決価格」をメーカー希望小売価格(定価)以下に設定するよう利用者に案内されています。違反と判断された場合、出品削除やアカウント停止などの措置が取られる可能性も明記されています。
■ 背景にあるのは転売高価格化への警鐘
近年、人気ゲームタイトルが発売直後に想定を上回る需要を集め、その結果として定価を大きく超える価格で転売されるケースが問題視されてきました。
こうした状況を受け、Yahoo!ではこれまでもさまざまな対策を講じてきました。6月に発売された「Nintendo Switch 2」では、「取引環境の混乱を防ぐ目的」として「当面の間」出品を禁止。10月16日発売の「Pokémon LEGENDS Z-A」においても、「Nintendo Switch 2」本体とのセット商品は出品禁止の対象となっていました。
今回の措置もまた、ユーザーが「安心して適正価格で取引できる環境を整備する」ための取り組みの一環と位置づけられます。
■ 「定価超え禁止」措置による影響に注目
定価超え取引の普遍化が一部ゲームタイトルのプレミア化を助長してきた中で、Yahoo!オークションおよびフリマによる「定価超え禁止」措置は、転売抑制という明確なメッセージを出したものと評価できます。
今後、実際にどれだけの出品が削除されるのか、そして流通価格の安定化がどの程度実現するのか。そして他社はこれに追随するのか等、ゲーム市場だけでなく、二次流通プラットフォームの在り方を問う動きとして注目が集まりそうです。
<参考・引用>
Yahoo!オークション「新作ゲームソフトの定価以上での販売禁止について(2025年11月13日より適用)」



